海外組に会いに行こう

海外組へ会いに行った時のことや各チームの練習場の行き方などを中心に書いていきます。甲府サポ。CSKAモスクワ、フィテッセ、フェンロ、バルセロナ、などの練習場へ。

甲府サポーターACL観戦録 vol.1 メルボルン遠征への途中に浙江へ下見に!

初戦はアウェーでメルボルン・シティと!

8/24にACLの抽選が行われ、アウェー の日程が以下の様に決まりました。

  • 9/20(水) vsメルボルン・シティ(豪)
  • 10/25(水) vs 浙江FC(中国)
  • 12/12(火) vs ブリーラム・ユナイテッド(タイ)

 

物価が高く1番遠距離のメルボルン、ビザが必要かつ電子決済の世界な上に地方都市の湖州(浙江)、タイの地方で移動の手間が増えるブリーラムとまぁまぁハードルが設けられる国ばかりになった印象でした。

 

特に初戦までは1ヶ月もなかったので果たして何人来れるのか?と心配しつつ、初戦の9/20(水)の前後も含めて3連休の形で有休を申請。更にその前の月曜が祝日なので9/16-9/21までの連休の形になるので、9/16からの出国を検討。

 

  • 9/16(土) 出国
  • 9/17(日)
  • 9/18(月・祝)
  • 9/19(火)
  • 9/20(水) メルボルン vs 甲府
  • 9/21(木) 帰国

 

ただ、メルボルンは以前に一度サッカー観戦へ行っていたので、9/16からメルボルンに入っても時間を持て余すかなと思い、一度別の都市を訪れてからメルボルンへ行けないか検討をする事に。

 

そして中国への下見へ

 

オーストラリアの別の都市、もしくは東南アジアの国に寄ろうと考えていた時にふと浙江FCの下見をしてはどうかと思いついた。

 

浙江FCのアウェイ戦が10/25なので、40日前に自分が実際に行って帰って知見を持ってサポーター仲間の運営してるオンラインサロンに待ち帰る事を思いつきました。それで中国を行くのを迷ってる人、行く事を決めてるけど不安な人の後押しが出来るのではとサポーター仲間にも相談して下見に行く事を決断したのが8/25でした。

 

ここから9/16までの約3週間の間にメルボルンと浙江の遠征の準備をしなくてはならなくなったのでここからしばらくバタバタし始めます。

 

まずは中国への入国のビザ申請が間に合いそうもなかったので、トランジットビザ免除制度という仕組みを利用して入国を試みる事に。

 

どんな制度かざっくりいうと別の国へ行くための経由として中国に入国させてもらう制度になります。

 

× 日本→中国→日本

◯ 日本→中国→豪州→日本

 

条件を満たせばビザ無しで最大144時間だけ入れる事を知ったので、その制度を利用するのに必要な準備を進めつつ、他にやらなければならない事を洗いだします。中国に出張経験があったり、同僚が出張した事のある甲府サポから情報をもらいひたすら調べていきました。

 

  • 入国審査に必要な書類
  • 決済アプリ(WeChatPay, Alipay)の設定
  • 地下鉄の乗車のアプリの設定
  • タクシー配車アプリの設定
  • 高鉄のチケットの買い方&乗り方の把握
  • 出入国時の健康申告の仕方
  • 現地でのインターネット接続関連

 

細かい点も挙げるとキリがないのですが主だったところはこんな所で、現地で調査する事をサポ仲間にも聞いてリスト化を行いました。結果メルボルンの準備より中国に行く準備にほとんどの時間を使う事になってしまいました(汗)

 

羽田から上海浦東空港へ

羽田空港の深夜3時の便でまずは上海へ。チェックインの直前に入国に必要となる健康申告をWeChatのミニアプリから申請しようと思ったら、前日から仕様が変わっていました。微妙に入力内容が変わっていてちょっと戸惑いましたが、特に問題なくすぐに申請完了。

 

上海には早朝の6:00頃に到着してまずは入国審査へ。通常の表記とは別に"24/144H Transfer"という表記があって恐らくこれがトランジットビザ免除の案内だと思いそちらに進んでみることに。

 

朝6:00にも関わらず既に3名ほどトランジットビザ免除の入国審査のカウンターにいました。

 

通常の入国審査とは別のドキュメントへの記入が必要だったのでそれに記入をして自分も並びました。

 

f:id:matottorix:20231105223611j:image

 

中国からの出国のフライトの予約と中国滞在中のホテルの予約を印刷したものをパスポートと共に渡し、指紋の採取と滞在日数、これからどこに行くかなどの質問をされたあとに、パスポートに入国許可のシールを貼ってもらって無事中国へと入国となりました。またこの時入国審査のために記入した書類の下半分が返却されました(出国の際に見せる事になります)

 

1点トランジットビザ 免除には注意があって、入国した空港ごとに移動して良いエリアが定められています。上海の空港から入った場合は、上海/江蘇省/浙江省が許可されたエリアとなります。浙江FCのとの試合が行われる湖州市は浙江省にある都市なのでその範囲内だったので今回は使えましたが、ここから北京などへの移動はNGとなります。

 

そして入国してまずやったのは…Wechatpayが使えるかの確認!という事でまずは空港のスタバで試しに決済をして無事使える事を確認。

 

 丁度出発の2ヶ月ほど前の、2023年7月に海外クレジットカード連携(日本で発行されたクレジットカードが該当)されたWeChatPayで決済が出来る様になったので、出国前に連携してみて日本のコンビニで使ってみようとしたのですが決済エラーに。

 

まだあまり情報がなかったのですが自分の理解した範囲では、恐らく中国では使用可能だが日本ではまだ不可能と結論づけたものの、本当に中国で使えるかが現地に着くまで分からなかったのでこれでひとまず1段階クリアです。

 

上海浦東空港から上海虹橋駅へ

 

そしてここからいよいよACL初戦の行われる湖州市への移動が始まります。色々行き方はあるのでさが、恐らく王道となるメトロ+高鉄での移動をしてみる事にしました。(リニアもあるのですが大した短縮にならない気がしたのと時間が限られていたので下見の選択肢から除外しました)

 

まずは「乘车码」というWeChatPayのメトロ用のミニアプリで改札を通過できる事を確認。90分乗り換えなしで上海虹橋駅へ。上海虹橋駅から高鉄(日本の新幹線のようなもの)が出ているのでこれで上海虹橋駅 → 杭州東駅 → 湖州駅(※)へと移動する事になります。

 

※浙江FCは杭州市で試合をするものの、アジア大会でスタジアムが使えなくなり、その北にある湖州市のスタジアムで試合が行われる事になったため

 

上海虹橋駅から杭州東駅へ

 

有人のチケット売り場へ行って見たものの中国語はわからないので路線の検索結果を見せて、乗りたい列車を伝えましたが、すでに売り切れている様だったので希望していた次の列車に乗る事に。パスポートを提示して、WeChatPayでの決済を行うとチケットをくれました。

 

上海虹橋駅の高鉄のチケット売り場

 

浙江方面の案内に従って乗り場へ向かうと、手荷物検査のゲートがありました。が、ゲートに行く前にみんなマイナンバーカードの様なものをかざしています。さて自分は列車のチケットをかざせば良いのか??と思ったものの通れません。駅員さんに尋ねて教えてもらったのがゲートの端っこに白いテーブルの有人カウンターでした。

 

高鉄の切符

 

そこで受付の人にチケットとパスポートを提示したら手荷物検査に進むことができました。手荷物検査を抜けて駅構内に到着したのですが、とにかくでかい!広い!両脇に乗り場が30くらいありました。

 

上海虹橋駅の構内

 

構内のマクドナルドでご飯を食べてから切符に記載された乗り場へ向かいましたが、15分前に改札がオープンしました。

 

入場ゲート

 

杭州東と杭州蕭山国際空港を往復してみる

 

上海から湖州への乗り換えなしの列車は本数が4本/日と少なかったので、通常は杭州東駅で乗り換える必要があります。

 

ただ杭州の杭州蕭山国際空港から湖州へ向かうサポーターが、空港→杭州東駅→湖州駅という工程になる事が予想されたので、湖州東から空港へ往復して移動方法と空港の施設の調査へ行ってみました。乗ったのは 19 号線のメトロで、22分で空港に到着。値段は7元(約280円)でした。空港の到着口からメトロの入り口まで歩いたり、ATMや両替所などを確認してから再度、杭州東駅に戻るためにメトロに乗ろうとしたところでトラブルがおきます。

 

メトロのミニアプリが使えません。どうやら往路でのアプリでの支払いが海外での不正使用を疑われて失敗したらしく、決済エラーの通知が来ていました。まずは決済を完了させないと新たに決済が出来ない様だったので、予備に持って来ていたクレジットカードをWeChatPyaに登録し直して再度決済を完了してひとまず難を逃れました。

 

乘车码での決済失敗の画面

 

事前にクレジットカード会社にこの期間は中国から決済する事を連絡しておくべきでした。。。

 

杭州東駅から湖州駅へ

 

杭州東駅へ戻り湖州駅へ行くためチケット売り場を探しますが、改札へ向かうエスカレーターをいくつか登っている途中の裏側にあったため初回は見つけられず若干迷います。

 

その後は特に問題もなく列車に乗り込み20分ほどで湖州駅に到着。駅地下の改札出口を出てすぐにタクシー乗り場があったのですが一旦スルーして地上に上がり周辺を探索に。

 

地上の駅の入り口前でみんな配車アプリでタクシーを呼んでいたので自分もそれに倣って事前に設定していた「滴滴出行」というWeChatPayの配車のミニアプリでホテルまでのタクシーを呼んで乗車。だいたい30分ほどで中心街にあるホテルに到着しました。

 

 

ホテルでまさかの宿泊拒否

 

ホテルにカウンターに行き、ウェブで予約した確認書とパスポートを提示します。しかし、何やら自分は泊まれないと言っている様に見えます。(英語が喋れない方だったので雰囲気しか分からない)

 

最初はダブルブッキンか何かで泊まれなくなったのか?と思ったのですが、Google翻訳を使ってやりとりしていくうちにもしかして外国人は泊まれないのか?とピンと来たので調べてみると中国には外国人が泊まれるホテルと泊まれないホテルがある事が分かり、自分が予約していたホテルが外国人が泊まれないホテルだったためでした。(恥ずかしながらこのルール知りませんでした)

 

という事で宿無しとなりました(笑)

 

とりあえず新たに宿を予約しなくてはならないので、カウンターの人に外国人でも泊まれる近くのホテルを教えてもらい、その場で新たにオンラインで予約し、そちらのホテルへ向かいます。

 

結果そちらは問題なく泊まれました。このトラブルに遭遇したのが下見の時でよかったです(笑)。

 

繁華街の下見とインターネット関連の検証

ホテルにチェックイン後は近くの繁華街である「衣裳街」を下見へ。結構栄えていてちょっと竹下通りっぽい雰囲気?特に治安の面でも不安を感じる様な事もありませんでした。

 

湖州の繁華街である衣裳街

 

晩ご飯を食べてホテルへ戻ってからはネット関連の確認作業へ。中国からは一部インターネットサービスへのアクセスブロックされているためです。

 

ahamo、中国で使えるSIMでそれぞれ+VPNの有無でLINEでのテキスト送信・通話が可能か、Google, Instagram, Facebook, Dazn, などが使えるかどうかなどを事前に作っていた検証パターンに従って確認し終わった所でその日の作業を終了としました。(通話の確認手伝ってくれたサポ仲間ありがとう!)

 

スタジアム下見

実際の試合当日は指定されたバスツアーのみでスタジアムへ行く事が予想され、個人で当日に行くことはないと予想していたのですがとりあえずスタジアムへ行ってみる事にしました。

 

湖州のスターバックス

 

早朝に配車アプリでタクシーを捕まえて、試合の行われるHuzuhou Olympic Sports Centerへ向かいます。繁華街から30分ほどで到着。その外観はユニークでちょっと宇宙船っぽい様なたたずまいでした。

 

Huzhou Olympic Sports Center

 

ひとまずぐるっと一周してみました。すると中に入るゲートが開いていたので警備の人に聞いたら入って良いとの事だったので中を見せてもらう事に。幕を貼る際の参考になりか分かりませんでしたがアウェー側になりそうなエリアの写真を撮らせてもらいました。

 

地元の人(?)がトラックでジョギングしていたので自分も走って良いか聞いてみたらそれはダメと言われてしまいました(汗)

 

スタジアムの中へ

 

ひと通り下見が出来たので再度タクシーを呼んで湖州駅へ。

 

湖州から上海へ

往路の逆で湖州駅 → 杭州駅 → 上海虹橋駅と再び高鉄で戻ります。復路に関しては駅のチケットカウンターにいかず全てtrip.comからオンラインで購入してみました。

 

結論としてはオンラインが圧倒的に便利でした。多少手数料かかるものの、中国語も必要なく間違いなく自分の乗りたい列車に乗れるのでチケットカウンターに行くメリットはあまりないように思えました。(友人カウンター経由だとパスポートがシステムに登録されるのか、パスポートをかざして改札を通れたのでそれくらいしかメリットがないかもです)

 

高鉄の車内

 

上海からメルボルンへ

 

再度出国の際の健康申告の登録をして、入国の際に返却された下半分の書類を提出して無事に出国。

 

サロンむけにメトロや高鉄の乗り方の解説記事や動画編集をしつつ、ACL初戦が行われるメルボルンへ向かいました。

 

厳密には上海→香港→メルボルンとここから移動したのですが、香港はトランジットで寄っただけなので割愛します(その方が航空券が安くなったので)

 

香港の空港からメルボルンへ

 

以上、浙江下見編でした!

次回、メルボルン遠征編へ続きます。