海外組に会いに行こう

海外組へ会いに行った時のことや各チームの練習場の行き方などを中心に書いていきます。甲府サポ。CSKAモスクワ、フィテッセ、フェンロ、バルセロナ、などの練習場へ。

海外でささくれを千切ったらひょう疽になってエライ目にあった話

(今回ちょいとグロい画像も出てくるのでそういうの苦手な人は見ないで下さい!)

 

時は2022年の5月、それは2年半ぶりの海外で

ベルギー、オランダ、ドイツをぐるぐると周遊してる時に起きました。

 

ドイツにいた時に左手中指にささくれが出来ている事に気が付きました。よくある事です。

 

爪切りなどで丁寧にカットすれば良かったのですが、横着して千切ったので綺麗に剥けませんでした。ただそれもよくある事なので特に気にも留めていませんでした。

 

翌日ちょっと腫れてる感じがするな?と思ったものの特に痛みも無かったのと昔に同じ事があって、その時はほったらかしたら治ったので放置してました。

 

3日くらい経った頃でしょうか、痛みが出てきたのと腫れが増す一方なのと無事な右手の中指と比較してもだいぶ指が腫れている…。

 

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更に1〜2日経ってオランダに移動した頃には激痛が走るようになり寝れないほどの痛みになり見た目もゾンビの指みたくなっていました。一緒に行動していた遠征仲間もこれやばいんじゃ?となり病院を探してくれ、帰国便に乗る予定だったアムステルダムスキポール空港に救急センターがあるとの事だったので、帰国便に乗る日に始発で向かう事に。

 

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その間色々調べてみるとどうやら自分はひょう疽というものを患ったようだなという見当がつきました。ささくれを千切った傷跡からばい菌が入ったようでした。そして自分の状態的に切開して膿を出す必要が出てくるかもしれない事も分かりました。

 

そして始発に乗って救急センターホームページに書いてある時間に合わせて行ったものの、先生はあと二時間したら来るから二時間たったらまた来てと受付の人に言われました。

 

 

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早朝の空港で高いコーヒーなどを飲んで時間を待つ間に、症状を伝えるのに必要になりそうな英単語などを調べたり、恐らく痛み止めが必要なので英語でなんでいうのか調べたりして時間潰してました。(ちなみにpain killer、直訳だと痛み殺し?なので覚えやすかった)

 

 

時間になって先程の受付の人に簡単に症状を説明すると治療時間と金額に3つのコースがあるのがわかりました。(横に時間が書いてあったので治療にかかる時間の目安で金額変わるようでした)

 

  • 20ユーロ
  • 40ユーロ
  • 60ユーロ

 

あなたは40ユーロになると思うけど大丈夫?と聞かれたので即オッケーの返答をしました。海外の病院てめちゃくちゃ高額とられたりするんだろうかと心配してたので、事前に金額が分かったのは安心しました。

 

これ書いてとコロナ関連の書類への記入(どこに滞在してたか、ワクチン打ってるか、熱があるか)の後に症状を書く紙を渡されたので書き込みました。

 

 

その後は診察室に連れていかれ看護師さんに簡単な問診を受けました。(持病、病歴、年齢、血圧とか日本でも聞かれるような事だけでした)

 

でお医者さんが遂に登場です。今回運が良かったのは見た目で明らかに指がおかしいというのとお医者さんにひょう疽だと分かってもらえた事です。

 

これが内臓の異常とかだと見た目では分からないので症状を伝える難易度が跳ね上がっていたんじゃないかと。

 

あとはこれから帰国便に乗るのでPain killerも欲しいと伝えるとOKとの事。

 

そして事前に調べていた通りに指を切開する事になりました。ベッドに寝そべり左手を台に置いて治療が始まりました。

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使い捨てのメス?を取り出して、ひょう疽になっている指にゴールドスプレーのようものをしばらくかけて感覚がなくなったところでメスをぶすりと突き刺された後にぎゅっと押されて指の中に溜まっていた膿を押し出されました。

 

が、ゴールドスプレーの効果は10数秒で切れて激痛が走ります(そりゃそうだ)。痛みに呻いてる間も排膿が続き膿と一緒に血も流れて行きます。

 

あらかたの膿を出し切った所で止血をしてしばらく待ちったあとにガーゼや包帯を巻かれてガッチリ固められて終わりました。トータルで30分程でした。

 

 

 

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帰ろうとしたところでそういや痛み止めもらってない事に気づいて、先生に痛み止めまだもらってない事を話すと、そうだったと言う顔をした先生がポケットから痛み止めを取り出しそこから何錠か切り取って渡してくれました。

 

だいぶラフな渡した方だったのがちょっと面白かったです。

 

帰国したら日本に病院で見てもらうように言われ救急センターをあとにしました。

 

そしてそこから帰国までの時間はそこまで痛みも出なかったのですが、どういう状態か分からなかったので成田空港に到着して空港内の病院に行ったのですがここでは対応出来ないとの事だったので消毒と包帯の交換だけをしてもらい、治療可能な病院を探して向かってみました。

 

そして対応出来る病院で"メスで切開した所から爪の間の肉を切りとった方が良いね"と言われて、正直な所心の中でえー!っとなってしまいました。

 

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再びオランダの時と同様、ベッドに寝て左手を台に置いて指の肉を切除する対応が始まります。まあまあ切り取られて右手の中指と比較して爪が広く見えます。

 

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そこから薬やその使い方を教えてもらい定期的に病院に通う必要がありました。

 

でここからがなかなか長かったです。日常生活で指は使うからか途中傷口がぐずぐずになったりでなかなか良くならなかったです。

 

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結局病院通いが終わったのが2か月くらいしてからでしたが、その時点でも指を100%曲げきれないのと(90%位?)、曲げた時に指の肉が減っているために突っ張って若干まだ痛みがあったり、切除された爪の根元の肉が再生しきらずに爪の付け根が丸見えな状態で定着してしまった状態でした。

 

パッと見ただけだと恐らく分からないのと、日常生活には支障は無かったのですが、指の肉が元に戻るかはなんとも言えないとの事でした。

 

それから更に3か月くらいは突っ張った感じが残っていたのですがそこから更に1か月したこの年末でそういえばあまり突っ張った感じがしなくなったな…と思ったら指の肉もだいぶ戻ってきていました。という事で今回の記事を書いてみました。

 

教訓的には海外でも日本でもささくれをちぎるとは場合によってはこんな事になるのでご注意を!って感じでしょうか。