海外組に会いに行こう

海外組へ会いに行った時のことや各チームの練習場の行き方などを中心に書いていきます。甲府サポ。CSKAモスクワ、フィテッセ、フェンロ、バルセロナ、などの練習場へ。

ワールドカップのために休職して旅してみて

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私がリアルタイムで(テレビ越しではあるものの)ワールドカップを初めて見たのが1994のアメリカワールドカップだった。当時既にサッカー小僧だった私は一気にのめり込み、特にポニーテールのイタリア人選手に心を奪われた。大会終了後にはNHKの深夜に放送されていた過去のワールドカップのダイジェスト番組をダビングして繰り返し見ていた。

 

そしていつかワールドカップが観られたらと思ったが、意外にも早くその夢は日韓ワールドカップで叶えられた。


その試合は日本代表ではなかったものの観戦する事が出来た喜びがあったと同時に何か自分が思ってたテレビ越しで見ていた海外でのワールドカップとのギャップも感じていた。


初めて海外の現地に行くか考えたのが2010年南アフリカワールドカップだった。同じサッカー好きの同僚に誘われた事、丁度その1,2年前から海外に一人旅に行きはじめた事もあって真面目に検討したが、だいぶ迷った末に南アフリカに行く不安と当時はほぼ終電で帰り続けるような忙しさだった事から見送ってしまった。そしてベスト16に進んだ日本代表をテレビで見ていけば良かったなと悔やんだのだった。


そして2014ブラジルワールドカップは今度こそ行こうと、過去の観戦に行っていた人の話を聞いたり観戦ブログを貪るよう読んだりしたりと準備を進め、実際にブラジル大使館へ赴きビザの取得とブラジルワールドカップのチケットも当選しあとは行くだけとなった。


が、ここでどうしても外せない仕事が発生し自分だけそれを放り投げるわけにもいかずここでも泣く泣く断念となってしまった。

 

そして今回の2018ロシアワールドカップである。前回行けなかった事、自分と同世代の選手が出場するのも恐らく最後だろうという事もあり今度こそ行こうと2016年頃から同僚や上司に”休職してワールドカップ行きますのでそのつもりでいて下さい”と言い続けた。

 

ワールドカップが近づき実際に休職の届け出を申請する時は、残った同僚が引き受ける事になる仕事や会社での自分の今後の評価なんかを考えてはかなり悩んで胃も痛くなったが、また後悔したくない事、次にいくチャンスがあるかなんて分からないと腹を括った。こうして私は長期間の休暇を手に入れたのだった。


長期の休みとなったので4月末の最終出社の日に仕事を上がって空港へ行き欧州へ旅立った。

 

欧州に着いてからは元甲府ユースの際選手の所属するカンブールの試合、VVVフェンロの最終戦、ELの準決、GWでスペインにいたサポーター仲間から誘われて行ったクラシコ、川島選手のリーグアン終戦、リヨンでのEL決勝、SVホルンの最終戦と昇格の瞬間と欧州のシーズン終盤やフローニンゲンやケルン等のチームの練習等を見て周る事が出来た。


そしてロシアワールドカップの開幕まではあてのない旅を始め、その日その日で次の目的地を決めるような旅を始め気がつけばベルギー、フランス、スイス、イタリア、オーストリアスロバキアセルビアブルガリア、トルコとバスのみで欧州をほぼ横断していた。兎に角今しか出来ない事をしようという気持ちだけだった。


そしてそのままロシアワールドカップに向かい、これだけ長く行くならとことん振り切ろうと予め目標にした「開幕から閉幕までロシアに滞在する事」、「ロシアワールドカップの開催地全てを訪れる事」を達成する事が出来た。気づけばその移動距離だけで2.3万キロを超えていた。(使ったお金も凄い事になったが今は考えない事にした)

 

また改めてロシアワールドカップでの出来事を自分のためにも整理して別途書き残しておこうと思うがこの旅も終わりに近づき1度振り返って見たくなり書いてみた。兎に角沢山の場所を巡り、沢山の人に出会い、一期一会の人もいれば、帰国後も交流が続きそうな出会いもがあった。そしてワールドカップは自分の想像を軽く超える素晴らしい大会だった。満腹、大満足。

 


出発前も出発後も無理をしたり想定外な事は沢山あったけど本当に良かった。「お前休職して正解だったぞ」と1年前の自分に言ってやりたい。ぼちぼち帰国が迫ってきた。正解だったと思い続けられるように帰国したら仕事めっちゃ頑張らなくては。