“本当にもう終わりなの?”
あの14秒のカウンターが決まってから、引き上げて行く日本代表を見送るまでがあまりにあっという間の出来事で、現実感がありませんでした。
呆然としている私の所に周りの外国人サポーター達が次々に労いに来てくれて、”日本は凄かったぞ”と言葉をかけてくれる毎に、ああ負けたんだなとちょっと涙が出てきました…。
嘘です、結構泣きました(苦笑)。
ロシアW杯観戦録9 in ロストフ ベスト16 日本vsベルギー - 海外組に会いに行こう
その後行動を共にしてたサポーター仲間達とは目が合うと言葉を交わさずに(というか出てこない)握手やハグするのですが、目で"終わっちゃったね…”とお互いに会話していました。
みんな名残惜しくすぐにスタジアムから立ち去れなかったのは、ここを離れると本当に終わってしまう様な気がしたからかもしれません。ガラガラになったスタジアムでOasisのDon’t look back in angerが流れたのが妙に記憶に残っています。
外に出て振り返るとライトアップされたスタジアムにBELGUIM VS JAPAN の文字が。
とりあえずみんなで打ち上げしようという事になりロストフの中心街に戻ってレストランへ。試合が終わったのが23:00頃でお腹がぺこぺこでした。負けても腹は減ります!
明るくなるまでお酒を飲みながら、あそこでああしてたら、こうしてたらと皆でタラレバ話をして飲み続けました。とはいえアドレナリンが出てるのか、明け方にみんなでそれぞれのホテルに戻った後にも一向に眠気が来ませんでした。
良くやったじゃないかと悔しいという気持ちがくるくると一晩中みんな入れ替わり続けていたんじゃないかな…と。
少し眠ってからモスクワに戻る夜の飛行機まで時間があったのでサポーター仲間達とレストランへ。
カツレツ食べたい!という事でこの日も悔しさを肴にビールとロシア料理で胃を満たしてささくれ立った心を癒します。単に美味いもん食いたいだけでは決してありません(笑)
ランチを食べた後はモスクワに戻る人、観光に行く人、それぞれでしたがのんびりしたいというメンバーでプールへ行きました。
ここまで灼熱のヴォルゴグラードから23時間かけてカザンへ移動し、そこからまた33時間かけてロストフへ来て流石に疲れていたのでひたすら回復に努め、プールサイドでボーっとしてました。決して、決してロシア美女の水着姿を見に行った訳ではありません!
日も落ち始めたので夕飯を食べようとプールと同じ建物にあったレストランへ。謎の寿司にチャレンジしてみたら寿司っぽい何かが出てきました。
他にもチキンを頼んだら予想以上のボリューム。もりもり食べつつレストランのテレビでワールドカップの中継を眺めてたら隣のテーブルにいたロシア人五人組に声を掛けられて一緒に食べる事に。
その時店内にいた他のテーブルの人にも声をかけアルゼンチンサポーター1名、インド人のカップル2名、日本サポーター4名、ロシア人5名の計12人の多国籍飲み会が急遽スタート!これぞワールドカップですね。
ここでも日本惜しかったねーと言われ一杯奢ったる!とロシア人グループがお酒を奢ってくれる事に。みんなで”ダバーイ!”と声を掛けてショットグラスを一気飲み。
いやーありがたいなと思ってましたが、これはほんのウォーミングアップに過ぎませんでした…。
いつのまにか再びショットグラスにお酒を注ぐウェイトレスさん。そして再びダバーイの掛け声と共にアルコールが喉を駆け巡ります。
繰り返されるダバーイ。しかしもてなしてくれた酒を飲まない訳にはいきません。キリッ。
ダバーイ!
ダバーイ!
ダバーイ!
ダ、ダバーイ…!
(右の人若干疲れてる笑)
記憶が正しければ計8杯!その前にビールも飲んでたのでなかなかほろ酔いです(笑)何を話したのかもうサッパリ覚えてないのですが楽しかった!最後はハグしてバイバイです。ごちそう様でした!
ロストフに残る仲間がタクシー乗るのを見送ってから私を含め深夜便でモスクワに戻るメンバーでロストフの空港へ。
空港到着早々にブラジルサポーター達に”お前ら昨日凄かったな。ベルギー倒すから。”とガッツリ握手して来てくれました。(ブラジルもこの後ベルギーに負けちゃいましたが笑)
本当色んな国のサポーターが会う度に日本惜しかったぞと声をかけてくれて嬉しかったです。
そしてフライトまでまだ時間があったのでラウンジでみんな休息。兄貴分のサポーター仲間が仮眠しているのを見守りつつブログを書いたりしながら時間を潰してました。
そしてモスクワに到着し、一緒だったサポーター仲間が日本に帰るという事でお別れに。もう少し一緒に旅ができると思っていたし、一緒に過ごした時間が多かったのでめちゃくちゃ寂しい。
1人になり宿に戻ったら丁度ベルギー戦の再放送が残り15分くらいでしたがテレビに流れていたので途中から観ました。
スタジアムでは逆側のゴール裏だったので、昌子が地面を叩いて悔しがってたのや頭を抱えてる選手の姿をそこで初めて見ました。
ベルギー強かったな…と思いつつまた悔しい気持ちが蘇ります。リーグ戦だと次の試合だ!と切り替えたりも出来ますが、次は早くても4年後だしグループリーグ突破出来るかは分からないし、自分がそこにいれるかなんて分からないし。
2-0を逃げ切れなかった事の甘さとか、カウンター意外にもとりあげるべき場面はあるのかもしれませんが、願わくばNHKのロストフの14秒を見たサッカー少年達がGKのスローインを邪魔するようになったり、デブライネみたいに相手を食いつかせるために大きくドリブルしてくる選手に対処出来るようになってくれたらなと。
いつかベスト8突破に立ち会えるチャンスに巡り会える事を祈りつつ締めたいと思います。