前回vol.2の続きです。
円陣を終えた両選手がピッチに散らばりメルボルンのキックオフで試合開始。デルピエロはなんか両腕上げて合図を送ってます。誰にだろ?スタンド?チームメート?
とにかく序盤は雨、雨、雨!ゲリラ豪雨と言わんばかりにバンバン降ってました。iPhoneのカメラはこの時点でレンズが曇ってしまって完全に使い物にならず、デジカメをポンチョで包みながら写真をたまに撮りながら試合観戦。シドニーに来る直前は43℃とかになってたのに気温も下がってきて寒い寒い寒い。スタジアムのショップで買ったへっぽこポンチョが以外と働いてくれて助かった。これがなかったらどうなっていたことやら・・・。
前半のシドニーFCはなんていうのだろう・・・どうやって点を取るのかよく分からなくてゴールの臭いが全くしなかった(苦笑)縦パスばかりするようなスタイルではなく、つないで行こうとはしてるのだけどなんとなくパスつないでカットされて反撃されての繰り返しでした。正直あまり面白いとは思えなかった。
デルピエロもコンディションが悪いのか、ユベントス時代だったら相手とボールの間に体を入れてキープしてたのに簡単にかっさらわれてしまってました。うーんさすがに年齢もあるのかな・・・とこの時は思ってました。
反対に対戦相手のメルボルンも微妙な感じではあったけどカウンター狙いをしてるのは伝わってきたのでシドニーFCよりはなんとなく戦い方の統一が出来ているような気がしました。こっちも点入るほどいいカウンターはしてなかったけど・・・。
そんな中シドニーFCがセットプレーからヘディングでゴールを決めるもファールの判定でノーゴール。残念。やっぱり点入らないなぁ・・・
とか思ってたらメルボルンが左サイドを崩してセンタリングをドンピシャのヘディングで先制!シドニーのDF陣が完全にセンタリング被った気がする・・・。
スタジアムの雰囲気は一瞬静まり返ったけど、数の少ないメルボルンのサポーターさん達は大喜び。
なんだかしょっぱい内容のまま前半終了。シドニーFCのサポーターの表情は一様に渋い。
ただあれだけ強かった雨は試合の途中からパタリと止んでくれました。
ハーフタイムになったところでちびっこ達がテケテケーと駆け出してピッチに入ってきたのでなんだろうと思ったらちびっこの試合が始まりました。幼稚園くらいの年齢かな?みんなビブスがブカブカでかわいい。やっぱりボールに人が集まってダンゴ状態(苦笑)
反対側のコートではなにやらイベントが。観客の1人が当選か何かしたみたいでゲームにチャレンジ。どうもボールをペナルティエリア付近から蹴ってバーに当てたら豪華商品(車?)がGETっていうルールの模様。
そんな簡単に当たらないでしょーと思ってたらおじさんの蹴ったボールは見事にバーを直撃!
スタジアムは大盛り上がり!おじさんは歓喜の雄たけびを上げて走る走る!
反対のコートではおじさんのキックなんかどこ吹く風とばかりに熱戦が引き続き繰り広げられてました。どっちが勝ったのかはよく分からなかったです(笑)
色々イベントが行われたハーフタイムも終了して選手が戻ってきました。
今度はシドニーFCからのキックオフで開始。デルピエロは何やらチームメートと話し込んでいました。
後半に入るとシドニーFCがペースをつかんで押し気味にゲームを進めました。ただシュートが枠に行かない。サイドを完全に崩して敵DFはいない状態でエマートンの前にいるのは相手キーパーのみ!これは決まっただろ!と思ったら宇宙開発orz
前半よりはゴールが期待出来る感じはしたし、押し気味に進めるのだけど点が決まらない。
ちなみにこの試合の観客数は13,125人。甲府で大入りの時くらいかな・・・。スタジアムの規模やデルピエロというスーパースターが所属していることを考えるとちょっと寂しい数字?
後半途中にオーロラビジョンに人が映されたので良く見たら日本代表の天敵でオーストラリア代表のケーヒルと代表監督のオジェックでした。あれケーヒルっていまどこのチーム?
デルピエロは後半に入ってもあまり存在感はないなぁ・・・と思ってたら残り10分を切ったくらいから急にプレーが輝き出した。ドリブルで相手をかわすし鋭いパスを出したり鬼キープで相手を寄せ付けませんでした。さっきまではなんだったの?体力温存してたのか??
残り時間も少なくなったので前がかりになってたシドニーFCが前線にボールを放り込んだ84分、エマートンがエリア内でボールを受けて敵二人を交わしてシュートしてゴール!同点!
こうなったらスタジアムはもう行け行けムードになり選手達も果敢に攻め続ける。メルボルンはもう攻めることが全然出来ずシドニーFCが波状攻撃。ただ残り時間が少なくロスタイムに突入。さすがにこれは無理かなと思った92分、左サイドでこぼれ玉を拾ったデルピエロが中に切り込み「デルピエロ・ゾーン」付近で敵2人にマークされながらセンタリング。
デルピエロの足から放たれたボールは綺麗に敵DFに触れることなく味方に飛んでいきヘディングからなんと逆転ゴール!デルピエロのアシスト!
そしてそのまま試合終了。最後に猛攻を仕掛けたシドニーFCがロスタイムに逆転したこともあってスタジアムは大盛り上がりでした!デルピエロもすごい喜んでました。
試合が終わった選手達は観客達と握手したりハグしたり。スタンドとピッチが同じ高さ(+柵も低い)だから出来ることなのでしょうけど良いですねこういうの。Jリーグでこういう事が出来るスタジアムってあったかな?ちなみに先頭はデルピエロでした。
シドニーFC側のベンチ裏のサポーターにファンサし終わった時のデルピエロ。なんか爽やかでした。こっち(メルボルンのベンチ裏)にも来てくれないかなぁと思ったのですがこっちには来てくれず。。。。残念。
デルピエロや大半の選手はそのままロッカールームに戻ってしまいましたが、数名の選手はメルボルンのベンチ裏にいるシドニーFCサポーターの所にまで来てくれて握手したり一緒に写真とったりしてました。
隣にいたお兄さんが選手を手招きして写真撮ってもらってました。
そしてファンサービスを終えた選手達は去っていきました。ファンとの距離がだいぶ近いのだな~とちょっと新鮮な体験でした。
そんな感じで初めてのオーストラリア・リーグの観戦は終了しました。そして次回はスタジアムでデルピエロの出待ちをしてみた時の話になります。続く。