2012年の4月21日にグアルディオラ体制で3連覇中のバルセロナがモウリーニョ率いるマドリーを勝ち点4差で追いかけてカンプノウで直接対決を迎えました。当時グラルディオラの退任も囁かれていたのでその前に一度はクラシコを観て見たい!と思い切ってバルセロナへ行ってきました。
試合の数か月前に日本から海外のチケット代行会社に連絡を取ってピッチ脇の席を確保。ちょっと値段は高かいけどクラシコを観るなんて一生に一回だろうからと振り込みました。しかし日本に郵送してくれるという約束になっていたのに期日になっても届かない・・・。直接電話してみるとホテルに直接送るからホテルの住所を教えて欲しいとの事だったので住所を教えて一安心していました。(本当はここでおかしいと気づくべきでした・・・)
そしていよいよ4/20の夜の便で成田からバルセロナへ向け出発しました。バルセロナへの直行便はないため一旦パリので乗換となりました。パリのシャルル・ドゴール空港に着いたのが朝の3:30を過ぎた所だったので空港はガラガラでした。(余談ですがシャルル・ドゴール空港は乗換がすごい分かりにくいように思いました。)
シャルル・ドゴール空港
朝7時過ぎの便だったのでそれまで読書などをして時間を潰してから搭乗口へ。そこでどうも見覚えのあるスーツをきたエレガントな方が。本人かな・・・いや違うかも・・・いやどうみても本人だよなと声を掛けようか迷っているうちに搭乗が始まってしまいました。
パリからバルセロナまでは約2時間ほど到着。空港にはさっそくバルセロナのオフィシャルショップがありました。
空港にあるバルセロナのオフィシャルショップ
そしてトランクを受け取るため自分の乗ってきた便のターンテーブルへ向かいました。そこで先ほど搭乗前に見かけた方がまたいたので思い切って声を掛けてみました。サッカー協会の技術委員長の原博美さんでした。ちょっとだけお話させて頂いてクラシコの事や、この後オランダに行ってフェンロに吉田麻也選手の試合を観に行く事など話していたら原さんも同じくクラシコの後にフェンロに行くとの事。
バルセロナの空港で原博美さんと
写真を一緒に撮らせて頂いてお礼を言った後はあまり話しかけたら迷惑かと思って離れていたたのですが、先にスーツケースをピックアップした原さんがまだ荷物を待っていた自分のところに来てくれて「ではまたフェンロでお会いしましょう(ニコリ)」と爽やかに去って行きました。
原さんはスラッとして背も高くかっこよいうえに、物腰も柔らかく紳士な感じの方でした。ただ残念ながらフェンロでお会いする事は出来なかったです(苦笑)そしてしばらくして自分も荷物をピックアップできたので空港からバルセロナの市内へ電車で移動を開始しました。
鉄道で市内へ移動
予約していた宿には朝の11時くらいに到着しました。ただ宿泊先のスタッフに問い合わせた所チケットが届いていないとのこと・・・。チケットの代理店に電話を掛けるも誰も出ない。とりあえず時間を開けてからまた電話してみようと思い、時間を潰すために宿から5分ちょっとの所にあるサクラダ・ファミリアを観に行きました。
再度電話してみるも繋がらない・・・。困ったなぁと思っていたら現地に住んでいるという日本人の方に話しかけられました。クラシコを観に来たけどチケットがまだ届かない事を話したら届くと良いですねと慰めてくれました。その後ちょっとだけ雑談した後にその方とお別れしました。
その後も何度も代行会社に電話を掛けるも繋がらず、メールを送っても返事が来ず・・・。1時間、2時間、3時間と時間が過ぎ去って行きました・・・。焦りと諦めの気持ちでいっぱいになってきたところでふと空を見上げるとバルセロナの空は残酷なほど美しかったです(苦笑)
青々としたバルセロナの空・・・
あー、わざわざバルセロナまで来て試合観れないのかぁ・・・と思いつつもしょうがないのでクラシコを観られるサッカーバーでも探そうと街中をとぼとぼと歩いていたら先程会った現地の日本人の方にばったり遭遇。チケットがどうなったのかと聞かれたので結局届きそうにない事を伝えると、
「実は1枚クラシコのチケットが余ってしまったのでお譲りしましょうか?あまり良い席ではないのですが・・・」
「お願いします!(涙)」
即答でお願いしました(笑)捨てる神あれば拾う神ありとはこのことか。その方からクラシコのチケットを売って頂き思いもよらない形で手に入れることが出来ました。という事でいざカンプノウへ!現地の方本当にありがとうございました!
宿泊先に一旦戻って荷物を整理してすぐにメトロでバルセロナのホームスタジアムであるカンプノウに向かいました。ちなみにカンプノウは以下のいずれかの駅から行く事が出来ます。だいたいどの駅からも徒歩で10分くらいで着けるかと思います。
- 地下鉄3号線のレス・コルツ(LesCorts)
- 地下鉄3号線のマリア・クリスティーナ(MariaCristina)
- 地下鉄5号線のコイブラン(Collblanc)
スタジアムの周辺はバルセロナのサポーターでいっぱいでした。至る所でチャントを歌ったりして開場を待っていました。
カンプノウの周辺
露店
カンプノウのゲート
入場口
スタジアムの中は結構古くて年季が入っている感じでした。簡単な食べ物や飲み物もスタジアム内で売っていて、飲み物のカップにはバルサのロゴが入っていました。
スタジアムのコンコース
三階席から見た様子。流石にピッチからの距離は遠いですがそれでも試合自体は見やすかったです。本当は1階席にタッチライン際だったのですが・・・いや、見れただけでよしとしないと(苦笑)
カンプノウの三階席から
スタンドの様子
選手がウォーミングアップしにピッチに出てきました。この日のスタメンは以下のようなメンバーでした。
バルセロナのスタメン
- テージョ,メッシ,D・アウベス
- イニエスタ,チアゴ,ブスケツ,シャビ
- アドリアーノ,マスチェラーノ,プジョル
- ビクトル・バルデス
レアルのスタメン
- ベンゼマ
- ロナウド,エジル,ディ・マリア
- シャビ・アロンソ,ケディラ
- コエントラン,セルヒオ・ラモス,ペペ,アルベロア
- カシージャス
バルセロナのスタメン
そして選手の入場の際にはバルサ名物のイムノの大合唱が。この日は各座席に赤か青か黄の紙が置かれていて入場の際にはそれでバルサカラーのコレオグラフィーを作ったりしました。
選手入場
モウリーニョとグアルディオラ
この日の試合はレアルが立ち上がりから積極的な守備とカウンターを繰り返して前半16分にコーナーキックを獲得しました。そしてディ・マリアが蹴ったボールを、ペペがファーサイドで合わせたのですがバルサのGKバルデスが弾いたところをドイツ代表のケディラが押し込んでレアルが先制しました。
そのままのスコアで前半は終了し、後半68分にグラルティオラがアレクシス・サンチェスをシャビに変えて投入。するとその直後にテージョのシュートをGKカシージャスが弾いたボールを中央にアドリアーノが折り返して入ったばかりのサンチェスがゴールに入れました。これで1-1のタイスコア。
しかしそのまた数分後の73分にバルサのボールを奪ったマドリーがカウンターを発動。右サイドでボールを受けたエジルがバルサのディフェンスラインの裏にスルーパス。抜け出したロナウドがギリギリでGKバルデスをかわしてゴールに流し込んで再度レアルがリードしました。
バルサは負けると逆転優勝が絶望的な状況になるため必死の攻めを見せ、レアルも負けじとカウンター。かなりテンションの高いゲームになり倒されたロナウドを囲む場面も。
バルサはペドロとセスクを投入して逆転を目指し続けましたがレアルの守備を崩しきれず結局2-1でレアルがバルサに勝利してバルサとの勝ち点差を7に広げ優勝に大きく前進しました(結局後日に優勝)
試合後は近くの席にいたアルゼンチン人の方たちと記念撮影。メッシの応援に来ていたそうでした。
メッシの応援に来ていたアルゼンチン人のサポーターの方たち
多分恐らくもう一度クラシコを観に行く事はないでしょうが、この数日後にグアルディオラが退任を発表してしまったので無理して行って良かったなと。 カンプノウも素晴らしいスタジアムで雰囲気も良かったのでよい思い出になりました。
試合後に記念撮影
そしてそもそものチケットですが、試合開始の10分前にチケットが手に入らなかったとメールが来ていました・・・。帰国してからも返金についての交渉を続けていたのですがある日電話も繋がらなくなり、サイトも消えていました・・・。10年くらい前からあった所なので大丈夫かと思っていたのですがそんな事はなかったので海外の代行を使おうと考えている人はご注意を。おしまい。