ヴァンフォーレ甲府のファン感謝デーに始めて参加してきました。最初に社長と城福監督からのスピーチがあったのですが、監督のスピーチについて紹介させていただこうと思います。冒頭では「今日は判定の事については喋りません(笑)」といってサポータを和ませた後に今シーズンを振り返ったスピーチをしてくれました。
以下本当に苦しい1年だったと話された後に監督が語った内容です。
※なるべく忠実に書いたつもりですが多少言いまわしに違いがあってもご容赦下さい。
以下城福監督のスピーチです。
そういった中でも本当にチームが暗い雰囲気になりそうな時に羽生が選手ミーティングを開きたいと言ってきてくれました。もちろん何を話したかを我々に報告してくる必要は全く無いですけど今日開くんだと言う日は必ず言ってきてくれました。そういうことでチームの中の輪をすごく・・・彼らに委ねて甘えてしまった所もあります。
また練習の中だと例えば盛田剛平は、あの元々皆さんご存知かどうか分かりませんけどもセンターフォワードでして、ラドンチッチ役をやってもらったりこの前で言えば豊田役を相手チームでやってもらったりしてます。
実はそれはそんなに気持ちいいものではないと思います。自分の本来のポジションでメンバーに入るか入らないかギリギリの所で戦いを毎日してる中で彼には快くそういったチームの対策の時にはそういうポジションをやってもらって。
逆に「DFやってからこういうFWのポジションをやるとなんか上手くなった気になりますよね、相手の気持ちがわかりますよね」とか言ってくれて本当にこう僕も救われる気持ちがしましたしなんていうか・・・本当に対戦相手の事だけを考えればいいんだなというのは彼らがそういう振る舞いをしてくれたおかげだなと改めて思います。
また自分達もスタッフもいつも(練習後に)ボール回しをしてるんですけども勝っても負けても。ただちょっとこう悪くなった時に僕も少しボール回しするのはどうしようかなと思う時があるんですが、そうすると輝さんがいつものようにグランドに出てきてウォームアップの前に体をほぐしてそれが終わった後にいつものようにランニングしていて。
輝さんのこういついかなる時も変わらないあの振る舞いを見てると我々もこういう風に変わらないでやる事が本当にこう続いてくサッカーの中で大事なことなのかなと思わしてくれた面もあり、本当にサポーターの方達もそうですが我々スタッフは選手に今年は助けられた1年だったなと思います。
だからこそ最後やはり点を取らないとこう・・・歓喜と言うことにはならないのでそういう終わり方をスタジアムでしたかったんですけれども・・・。あの・・・最少得点チームであることは恐らく私のせいであると思います。
青山とか佐々木翔に「良いんだよ、チャンスの時に攻撃して行って良いんだよ。その代わりカウンターの時に相手をしっかり捕んでおかなきゃだめだ」って言うと両方は同時に出来ないわけで、どっちが大事かと言うと「カウンターをさせない方だ」と言うとまあ当たり前ですけどもやっぱり攻撃参加する機会が少なくなっていくわけで。そしてそれはFWも同じです。
絶対やらなければいけない事と出来れば点を取りに果敢に行って欲しいという事をどっちを優先させるんだというと、我々は絶対に失点しないという所を15位になった頃からもう半年間言い続けてきたので。ひょっとしたら彼らはもっとこうゴールに向かう攻める方で躍動したかったと思いますけれども。僕が優先順位を守備だとしつこく言ったので少なくとも守備で躍動はしてくれたというのはあるんですが、彼らからするともっともっと点を取りに行きたかったという思いがあったのかなという風に思います。
ただチームが絶対目標である残留というものを手繰り寄せるまではこの優先順位は変えないっていう事を本当に彼らはみんなで共有してくれたと思うし、だからこそ最終節で勝たないと残留が決まらないなんていう状況にはしなかったのは彼ら自身が勝ち取ったからだこそだと思います。
本当に15位という結果は悔しいものですが絶対であった目標を達成出来たからこそ来年もまた夢があるわけでこれは皆さんと一緒に喜びたいと思いますし、本当にJリーグが終わった今日という日を皆さんへのお礼と今年1年本当に目標のために一緒に戦ってくれた選手に私の方から改めて御礼を言いたいと思います。
本当に今日はありがとうございました。
以上がスピーチになります
輝さん、盛田選手のように来期からいなくなる選手もいてちょっと寂しい気持ちになりましたが色んな人に気遣いをされる城福監督の人となりが見えたスピーチだったように思います。偉大なベテランの振る舞いを見た若い選手達が育ってくれるといいな。
この後行われたファン感謝デーの様子については次回紹介させて頂きたいと思います。若手五人による「城福クローバーZ」のパフォーマンス等もあり笑わせてもらいましたw